多治見市にあるモザイクタイルミュージアムは、日本のタイル文化を紹介する唯一の博物館です。建物自体も博物館の一部として展示されているため、その建築にも注目が集まっています。
この建物は、建築家の隈研吾氏によって設計されました。隈研吾氏は、日本を代表する建築家の一人であり、その作品は世界的にも高い評価を得ています。モザイクタイルミュージアムの建物も、隈研吾氏の作品の一つとして、そのデザイン性や斬新な発想が高く評価されています。
この建物の特徴は、屋根が波打つような曲線を描いていることです。この曲線は、隈研吾氏が得意とするオーガニックな形状であり、建物が周囲の自然環境と調和するように設計されています。また、建物の外壁には、モザイクタイルを使用しているため、その美しさも際立っています。
建物の内部には、多彩な展示スペースがあり、日本のタイル文化の歴史や、タイル製品の魅力を紹介する展示が行われています。また、ワークショップスペースもあり、自分でタイルを作ることができる体験プログラムも開催されています。
モザイクタイルミュージアムの建物は、そのデザイン性や機能性、周囲の環境との調和など、多くの点で高い評価を受けています。日本のみならず、世界中から多くの人々が訪れ、その美しさや魅力に触れています。
モザイクタイルミュージアム外観
多治見市にあるモザイクタイルミュージアムの建物はインパクト絶大!!
興味が沸いて、足を運びました。
アーティスティック!!
外観の見た目から、気になっちゃいますね。
小さな入口が見えます。
新型コロナウイルス感染症拡⼤防⽌のため当面の間制限を設けながら開館してます。
⼟⽇祝⽇ ⼊館事前予約制。ネット予約もできます。体験⼯房は電話予約のみ。
平⽇は、⾒学のみの場合予約不要。体験⼯房は事前予約制(電話のみ)。
しかし、思い立って足を運んだので、もちろん予約はしておりません。
とりあえず、入口までは行ってみようと思い中まで入ってみました。
すると、受付の方に話しかけられ、本日は空きがあるので、見学できるとのこと。
迷わず、見学することにしました。
ミュージアムの中
- 1階は、ミュージアムショップや体験工房。
- 2階は、最新のタイル情報を紹介する産業振興コーナー。
- 3階は、タイルの製造工程や歴史がわかる資料コーナー。
- 4階は、半屋外構造の吹き抜け。
- 壁面には「富士山」、「マリリン・モンロー」などモザイクタイル画が展示されています。
あらためて、普段、気にかけていないところにもタイルって使われているんだなぁと思いました。馴染んで生活に溶け込んでる感じですかね。
新しさの中に、懐かしさや、温かさを感じます。
「TILE BAR」は素敵ですね、ディスプレイもかっこよくてしばらく見とれてました。
ワンコイン体験
現在は、予約制になってますが、用意された小物の中から好きなものを選び、モザイクタイルを貼り付けて、
自分だけのオリジナル小物を作れます。
好きなタイルを選んで貼り付けるだけなので、お子様も簡単に作れます。
事前に、予約をお忘れなく。予約はこちらへ。
美濃焼タイルの発展、モザイクタイルの誕生
美濃焼タイルは、大正3年に多治見市から始まり、「美濃焼」の伝統と技がしっかりと詰まっています。
現在では、タイル生産工場の90%を岐阜県と愛知県で占めており、東海地区は全国的に屈指の陶産地となっています。
昭和初期に入り、笠原町では全国に先駆けて磁器質施釉モザイクタイルを誕生させました。
焼き物ならではの耐久性、耐水性、釉薬の華やかで深みのある発色、小型であるための施工の自在性などの特徴に支えられて
モザイクタイルは戦後復興期から昭和30年代の好景気にとても繁盛しました。
対米輸出も盛んに行われたため、斬新なデザインや大胆な配色のタイルが数多く見られます。
今日では、国内屈指のタイル生産地として知られています。
建築家 藤森照信氏
設計は、独創的な建築で世界的な評価の高い建築家、藤森照信氏。2020年にモザイクタイルミュージアム名誉館長に就任されてます。
1946年長野県生まれ。東京大学大学院博士過程修了。専攻は近代建築、都市計画史。東京大学名誉教授。全国各地で近代建築の調査、研究にあたっている。86年、赤瀬川原平や南伸坊らと「路上観察学会」を発足。91年《神長官守矢史料館》で建築家としてデビュー。 97年には《赤瀬川原平邸(ニラ・ハウス)》で日本芸術大賞、2001年《熊本県立農業大学校学生寮》で日本建築学会賞を受賞。著書に『日本の近代建築』(岩波新書)、『建築探偵の冒險・東京編』(ちくま文庫)、『人類と建築の歴史』(ちくまプリマ―新書)、『藤森照信建築』(TOTO出版)などがある。
https://www.mosaictile-museum.jp/#concept
カフェでひと休憩
モザイクミュージアムと隣接する多治見市図書館の1階に「カフェ ド ソレイユ」というカフェがあります。
9時から17時まで営業してます。月曜日と火曜日が定休日。
店内はモザイクタイルで装飾されたキュートなカフェです。
窓は大きく、店内の客席はテーブル席やカウンター席があります。
モザイクタイルにゆったりとなじみながら、
お茶や軽いお食事をして過ごすことができます。
屋外にはテラス席もありますので、モザイクタイルミュージアムを一望することもできます。
まとめ
モザイクタイル発祥の地にして、全国一の生産量を誇る多治見市笠原町に誕生したモザイクタイルミュージアム。
タイルの原料を掘り出す「粘土山」をイメージして設計された不思議な外観が印象的。
ジブリの世界にも出てきそうな可愛らしいドアの出入口の向こうには、膨大なモザイクタイルが展示してあり、
モザイクタイルの歴史や素晴らしさを堪能できるスペースになっています。
色鮮やかなモザイクタイルを目にすると、写真を撮りたくなります。
ぜひ興味を持たれた方は、足を運んでみてください。
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